
食道癌は痛みを伴う事が少なく、のどが閊える(つかえる)違和感が自覚症状で、食物が通らなくなり初めて発見されることが多い悪性腫瘍です。
必要な栄養素を摂取できないため、食道癌患者は急激に体重が減っていきます。母は162センチメートルの身長で、健康時には50kgの体重がありましたが、今では29kgと激減しています。手足は骨と皮の状態で、必要な栄養素が取れないために、皮膚も土色になり艶もなくなってしまい、その変化に驚きました。
食道は他の消化器臓器と異なり漿膜(外膜)がないので、比較的周囲に浸潤しやすい癌です。いわゆる「転移」が早いのです。リンパ節への転移も多く、リンパ節に癌が転移すると数々の合併症や転移が見られます。
ところが、母の病状は凄まじいものだったのです。
既に札幌の段階で首のリンパ節に転移していましたが、グリグリ状態に肥大しており、腹部リンパ節の転移も見られました。
さらに「癌性腹膜炎」「癌性胸膜炎」を併発しており、腹水・胸水がかなり溜まっておりました。
「癌性腹膜炎」になると腸閉塞となり、消化器官を圧迫します。だからPEGを入れてもまったく受け入れなかったのです。現在は、「栄養素を入れる」目的ではなく、「胃液・腸液を排出する」目的でPEGを使っている状態です。今後のリスクとしては、食道が外膜が無い為、他の臓器への転移が早いのですが、最悪は器官と食道が癌によってくっついてしまい、肺炎になることもあるそうです。
食道癌は発見される時期にもよりますが、5年の生存率がたったの5%と少なく、大抵は1年以内の余後です。
食道癌の恐ろしさを改めて知りました。
M先生とC看護師との面談で、在宅介護も難しいかも知れない、となりました。24時間の点滴は止め、昼間の点滴のみとし、夜間は睡眠を取るようにし、食道に入れたステントなどの場合によっては外し(または短いものに変え)、極力、過ごしやすい状態を整えることで一致しました。
母の余命は今年の夏を越せそうもない状態です。1か月・・数週間の余命をいかに過ごすか、を切実に考え悩みます。
